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一次試験対策

【初学者向け】中小企業診断士一次試験の内容と対策を徹底解説!

 

この記事では、中小企業診断士の試験勉強を始めたばかりの方に向けて、一次試験の内容や対策についてご紹介します。

 

本記事の内容

 

  • 一次試験の内容(科目・出題形式・合格基準)
  • 一次試験の勉強時間
  • 一次試験の合格率
  • 一次試験の勉強方法

 

本記事の執筆者

かげつ(@kagetsu_smec

 

 

この記事を読めば、中小企業診断士の一次試験の基本がわかり、スムーズに勉強に取り組めるようになりますよ!

 

なお、試験の全体像については中小企業診断士とは?で解説していますので、まずそちらの記事から読んでいただくと、本記事は理解しやすくなります。

 

令和3年度(2021年度)中小企業診断士一次試験の申込手続などは、中小企業診断協会のWebサイトをご覧ください。

 

中小企業診断士一次試験の内容

 

まずは、一次試験の内容を分かりやすく解説していきます。

 

先にまとめから示すと、次のようになります。

 

一次試験のポイント

  • 全7科目、マークシート式の試験
  • 全科目の得点率が6割以上で合格。ただし、4割未満の科目が1つでもあると不合格
  • 6割以上得点できた科目は「科目合格」扱いとなり、2年先まで持ち越せる
  • 一次試験の合格率は20~40%程度。近年は上昇傾向
  • 勉強法は「独学」「通信講座」「予備校」の3つ。独学は避けた方が賢明

 

一次試験の科目

 

中小企業診断士一次試験の科目は、全部で7科目あります。それぞれが100点満点で、合計で700点の試験です。

 

 

各科目について簡単に紹介します。※問題数は2020年度試験のもの。

 

経済学・経済政策

 

試験時間 60分
問題数 25問

 

ミクロ経済学、マクロ経済学の知識が問われる科目です。

 

数式やグラフを扱った問題が多く、財務・会計とともに数字が苦手な受験生は苦戦しがちな科目です。

 

>>経済学・経済政策の内容と対策

 

財務・会計

 

試験時間 60分
問題数 25問

 

財務(企業が資金面での意思決定を行うための理論)、および会計(企業の経営情報を把握するための計算技法)が問われる科目です。

 

ほぼ全問が計算問題で、一次試験7科目の中で苦手意識を持つ人が最も多い科目です。

 

>>財務・会計の内容と対策

 

企業経営理論

 

試験時間 90分
問題数 41問

 

企業の経営戦略やフレームワークの知識が問われる科目です。

 

いわゆる「経営学」の領域で、中小企業診断士試験のメインと言える科目です。

用語の意味を覚えるだけでは対応できず、「設問文・選択肢を読んでよく考える」能力が必要になるのが特徴です。

 

>>企業経営理論の内容と対策

 

運営管理

 

試験時間 90分
問題数 44問

 

生産管理(ものづくりのに関する生産方式、管理方式)、ものの販売に関する店舗施設・物流などの知識が問われる科目です。

 

難易度や出題テーマが不安定で波があり、また問題数も多いため攻略が難しい科目です。

 

>>運営管理の内容と対策

 

経営法務

 

試験時間 60分
問題数 25問

 

会社法と知的財産権を中心とした法律の知識が問われる科目です。

 

赤点を回避する(40点以上取る)のは比較的簡単ですが、科目合格(60点以上取る)のは割と難しい科目です。

 

>>経営法務の内容と対策

 

経営情報システム

 

試験時間 60分
問題数 25問

IT・システムの用語やシステム開発手法などの知識が問われる科目です。

似たような横文字の用語が多く、工夫して覚えないとドツボにはまってしまうのが特徴です。

 

>>経営情報システムの内容と対策

 

中小企業経営・中小企業政策

 

試験時間 90分
問題数 42問

 

中小企業の経営状況や、中小企業向けの国の政策などの知識が問われる科目です。

 

『中小企業白書』『中小企業施策利用ガイドブック』などの資料から出題される問題が大半で、覚えるべき論点がハッキリしているのが特徴です。

 

毎年内容が変わるものの、覚える対象は絞り込みやすい科目と言えます。

 

>>中小企業経営・政策の内容と対策

 

一次試験の出題形式

 

続いて、一次試験の出題形式を紹介します。

中小企業診断士の一次試験は、すべてマークシート式で行われます。

 

(出所:中小企業診断協会Webサイト)

 

このように、問題文といくつかの選択肢が提示されます。

 

答え方は次の3パターンのどれかです。

 

  • 最も適切な選択肢を1つ選ぶ
  • 最も不適切な選択肢を1つ選ぶ
  • 解答群から、正しい回答の組みあわせを選ぶ

 

かげつ
要は、大学入試のセンター試験(現:大学入学共通テスト)のような出題形式です。

 

選択肢は4つまたは5つです。

 

つまり、勘でも20~25%くらいは正解できるというわけです。これ、結構重要です。

 

一次試験の合格基準

 

中小企業診断士の一次試験は、次のどちらかを満たすと合格となります。

 

  1. 7科目の合計点が、420点(60%)以上で、かつ1科目でも40点未満の科目が無いこと。
  2. 3年以内に、7科目すべて60点以上を取ること。

 

それぞれのパターンについて、くわしく説明します。

 

①のパターン:合計点で一発合格

 

まず、①のパターンについて解説します。

 

AさんとBさんの2人の受験生の得点が下の表の通りだったとします。

 

科目 Aさん Bさん
経済学・経済政策 60 100
財務・会計 60 100
企業経営理論 60 100
運営管理 60 100
経営法務 60 100
経営情報システム 60 30
中小企業経営・政策 60 100
合計点 420 630

 

Aさんは、全科目が合格基準スレスレの60点。

しかし、「合計点が420点以上で、1つでも40点未満の科目が無いこと」を満たしており、ギリギリで合格です。

 

一方、Bさんを見てみましょう。

Bさんは、合計点こそ630点(得点率:90%)と高いですが、経営情報システムが30点しか取れていません。

 

これでは「1つでも40点未満の科目が無いこと」を満たせていないので不合格になります。

 

かげつ
つまり、極端な苦手科目があると、他の科目の点数が良くても合格できない場合があるということです。

 

ちなみに、私が合格したときの点数がこちら。

 

科目 私の点数
経済学・経済政策 72
財務・会計 72
企業経営理論 72
運営管理 63
経営法務 56
経営情報システム 84
中小企業経営・政策 59
合計点 478

 

暗記科目の「経営法務」と「中小企業経営・政策」は60点を切りましたが、他の科目でカバーでき、合計で478点を確保し合格しました。

 

②のパターン:科目合格制

 

続いて、②のパターンについて解説します。

 

7科目の合計点が420点未満で不合格になった場合、60点以上取れていた科目は「科目合格」扱いになります。

「科目合格」になると、2年先の試験まで合格が持ち越され、受験免除となります。

 

その間に、残りの科目もすべて60点以上を取れれば一次試験合格となります。これを「科目合格制」による合格といいます。

3年かけて合格するイメージを図示してみましたのでご覧下さい。

 

科目 1年目 2年目 3年目
経済学・経済政策 70点 (受験免除) (受験免除)
財務・会計 44点 50点 60点
企業経営理論 64点 (受験免除) (受験免除)
運営管理 48点 58点 68点
経営法務 50点 62点 (受験免除)
経営情報システム 54点 78点 (受験免除)
中小企業経営・政策 52点 44点 62点
合計 382点 292点 190点

 

かげつ
科目合格制は、ゆとりをもって合格を目指せる反面、すべての科目で60点以上を取らないと合格できない仕組みです。

 

科目合格制度については、以下の記事でくわしく解説しているので、あわせてご覧ください。

 

中小企業診断士一次試験の科目合格戦略の立て方

続きを見る

 

基本的には一発合格を目指したい

2つの合格基準を見て、どう感じたでしょうか。

私は、基本的に①の「合計点で420点以上を取り、一発で合格する」ことが理想だと考えています。

理由は、苦手科目を得意科目でカバーできるからです。

科目合格制を使うと、80点取っても90点取っても意味がなく、得意科目を活かすことができないのです。

一次試験では、赤点(40点未満)を取らないように、全体のバランスを取って勉強する能力が問われています。

 

一次試験の勉強時間

 

大手予備校LECの講師、金城順之介先生の著書『金城順之介の中小企業診断士1冊目の教科書』によると、

一次試験の勉強時間は700~1,000時間程度とされています。

 

ただし、次のような場合には勉強時間を減らすことができます。


700~1,000時間は1つの目安として考えましょう。

 

科目ごとの「勉強時間を減らせるケース」

科目 勉強時間を減らせるケース
経済学・経済政策 経済学部出身者、公務員
財務・会計 経理部門経験者、金融機関勤務
企業経営理論 コンサル会社勤務、MBA卒業者
運営管理 工場勤務
経営法務 法学部出身、宅建受験者
経営情報システム システム会社等勤務
中小企業経営・政策 公務員(産業政策担当等)

 

また、記事の後半で紹介する「勉強のコツ」をおさえれば、さらに短時間での合格も可能です。

 

下は、通信講座「スタディング」での私の学習履歴ですが、約100時間の学習で一次試験の基礎を固めることができました。

 

 

これ以外に、過去問演習を50時間ほど行い、合計150時間で一次試験を突破できました。

 

試験勉強の時間は、仕事や家庭、趣味など、人生の貴重な時間を少なからず犠牲にして作るものです。

 

できるなら、少ない時間で効率良く勉強して合格することが望ましいという気持ちで試験勉強に取り組むことをおすすめします。

 

一次試験の合格率

 

一次試験の合格率は20~40%で推移しています。

 

 

上のグラフは、一次試験の受験者数・合格者数・合格率の推移を示したものです。

 

長らく、一次試験の合格率は20%前後で推移していましたが、2019年度から上昇傾向です。

 

2020年度の一次試験の合格率は40%を超え、やや易化傾向といえます。

 

なお、試験全体の難易度や合格率については、こちらの記事(中小企業診断士の難易度は?)で解説していますので、あわせてご覧ください。

 

一次試験の勉強方法

 

ここからは、一次試験の勉強方法をご紹介します。

 

まず最初に知っておきたい知識として、一次試験の勉強には、「インプット学習」と「アウトプット学習」の2種類しかありません。

 

インプット学習は、問題を解くために必要な知識を覚える学習です。

 

具体的には、以下のような学習です。

 

  • テキストを読む(独学)
  • 講義を受ける(予備校/通信講座)
  • 学んだ内容をメモやノートにまとめる

 

アウトプット学習は、覚えた知識を使って実際に問題を解く学習です。

具体的には、以下のような学習です。

 

  • 練習問題を解く
  • 過去問(実際に本試験で出題された問題)を解く

 

「インプット学習」と「アウトプット学習」のやり方(=勉強方法)には色々な種類があります。

 

大きくは「独学」「通信講座」「予備校」の3つです。

 

中小企業診断士の勉強法は独学・通信講座・予備校の3つ

 

このうち、独学で挑むのは正直おすすめしません

 

独学でも合格できないわけではありませんが、勉強の効率が悪すぎま

 

くわしくは、こちらの記事でくわしく解説していますので、あわせてご覧ください。

 

一次試験の勉強のポイント

 

一次試験の勉強には「インプット学習」「アウトプット学習」の2種類があることを解説しました。

ここからは、一次試験の勉強のポイントをお話しします。

 

①インプット・アウトプットはセットで行い、アウトプット8割を意識

 

インプット学習とアウトプット学習はセットで行いましょう

 

ある科目の全範囲をひと通り勉強してから過去問をまとめて解くのではなく、

テーマごとに細かくわけて、テキストや講義で勉強したら、すぐにそのテーマの過去問を解くのです。

 

図解すると、こんな感じです。

 

 

時間配分は、インプット2割:アウトプット8割くらい。とにかくアウトプットを重視しましょう。

 

なぜなら、「勉強した内容を思い出しながら問題を解く」アウトプット学習が、最も効率良く記憶の形成につながるからです。

 

受験生時代、数学の定理や公式をじっと眺めてばかりいて、本番で全然問題が解けなかった経験はありませんか?

 

数学も、実際に問題で定理や公式を使ってみることで定着しますね。それと同じです。

 

ちなみに、私は通信講座のスタディングを使って勉強しました。

スタディングは、インプット/アウトプット学習を短サイクル&高速で回転できるようにカリキュラムが作られているのでおすすめですよ。

 

「ちょっと復習」も大事

勉強したテーマを、翌日に10分程度で復習するのも有効な勉強法です。

私はスタディングの「セレクト過去問集」機能を使い、前回間違えた問題のみやり直せる「復習モード」で学習しました。

高頻度でちょっと思い出す学習は記憶の定着に非常に有効です。

 

②脳のリソースを使わない覚え方を考える

 

一次試験試験は科目数が多く、特に「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・中小企業政策」は暗記量が多いです。

 

なるべく、脳のリソースを使わずに覚える方法を考えましょう。

 

一次試験科目「経営情報システム」から、具体例を紹介します。

 

システム開発で、『ドライバ』と『スタブ』という用語があります。(試験にかなりの頻度で出ます)

 

これを教科書的に整理すると、下の表のようになります。

 

用語 意味
ドライバ コンピュータプログラムのモジュールをテストする際、そのモジュールが呼び出す上位モジュールの代わりに用いる代用品
スタブ コンピュータプログラムのモジュールをテストする際、そのモジュールが呼び出す下位モジュールの代わりに用いる代用品

 

おそらく、こうした表をノートに書いたり、テキストに蛍光ペンを引いて覚えている方が多いと思います。

 

しかし、私はちょっと工夫しました。それがこちらの図です。

 

 

実は、ドライバとスタブは、どっちが上(=が無いときの代替)かを覚えるだけで過去問に対応できます。

 

プログラムのテスト手順とか、モジュールとかをいちいち関連付けて覚える必要はありません。

 

私は、上の図を、過去問集(過去問完全マスター)の中に書き込んで、このテーマの勉強は終わりました。

 

時間にして2~3分くらいですが、練習でも本番でも一度も間違えたことはありません。

 

③意味不明&出題頻度の低い論点は早く捨てる

 

一次試験対策では、難しく、かつ出題頻度の低い論点を切り捨てる勇気が大切です。

 

企業経営理論や運営管理などの難関科目は、割と意味不明な問題もでます。

 

そのような問題にぶちあたったとき、「過去に出た論点は全部おさえなきゃ・・・」と真面目に勉強していては、いくら時間があっても足りません。

 

「過去問完全マスター」を見て、出題頻度を確認しましょう。

5年に1回くらいしか出ないような論点であれば、さっさと切り捨てるのが吉です。

 

かげつ
例えば、私は、運営管理の「アローダイアグラム」を捨てました。今見ても意味不明です。

 

注意ポイント

ただし、財務・会計は難しくても理解できるよう頑張った方がいいです。

二次試験でも、結局合否を分けるのは事例Ⅳ(財務・会計)なので、逃げることはできません。

 

④ノートを作らない

 

資格試験で、ノートをきれいにまとめるのはコスパが悪いです。

 

私は、過去問の答えのページの余白にメモを取ることをおすすめします。

 

こうすることで、過去問集とテキストが一体化し、効率良く勉強できるようになります。

 

一次試験の勉強の心構え

 

最後に、一次試験の勉強にのぞむ上で持っておきたい心構えについてお話しします。

 

忙しいからこそ一発合格を狙う

 

仕事や家庭で忙しい人こそ、一発合格を目指しましょう。

 

合格基準のパートでも説明した通り、「科目合格制」よりも「合計点で420点以上」を狙う方が、得意科目の高得点を活かせるので効率的です。

 

スキマ時間を使い倒して、さっさと試験勉強から解放される気持ちで臨みましょう。

 

 

資格試験と学校の勉強は違う

 

資格試験と学校の勉強は根本的に違います。

 

資格試験は、合格基準が明確に定められているので、それをギリギリ上回れば良いのです。

 

学校の勉強的に、出そうな範囲を全部勉強するのはコスパが悪いのです。

 

短期間での試験合格を目指すのであれば、多くの日本人に刷り込まれている、「学校のお勉強」的な学習から脱却するのが鍵です。

 

解けない問題を解けるようになる勉強だけする

 

一次試験全般に通じるポイントとして、「解けない問題を解けるようになる勉強以外に意味はない」ということを念頭に置きましょう。

 

予備知識だけで解くことができる問題は、それ以上時間をかけて勉強する必要はありません。

 

しかし、実際に学習をしていると、自分はデキるという安心感が欲しいゆえに、得意科目の過去問をたくさん解いてしまいがちです。

 

これでは、ひと時の安心感を得られても自分の実力は伸びていません。

 

かげつ
解けない問題を解けるようになる勉強だけ行う。それが合格への最短ルートです。

 

まとめ:一次試験をコスパ良く攻略しよう!

 

今回は、一次試験全般の内容と対策について紹介しました。

一次試験の対策には、以下のおすすめ記事も役に立つのでぜひご覧ください!

 

 

 

ライバルに知られたくない有益情報

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  • この記事を書いた人

かげつ

中小企業診断士(R3年登録)【経歴】一橋大学経済学部▶インフラ企業(財務部門)▶コンサル会社(Big4)▶独立│通信講座と過去問を使い、約200時間の学習で中小企業診断士試験にストレート合格│効率の良い勉強法などを発信│鹿児島・福岡・将棋・テニスを愛する30代

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